キイジョウロウホトトギス のバックアップ(No.4)
キイジョウロウホトトギスとは、山野草の一種である。 近似種
近縁種のジョウロウホトトギス(T. macrantha)は本種と形態が非常によく似ており、高知県で自生しているものが発見されたためトサジョウロウホトトギスの和名でも知られる。もともとキイジョウロウホトトギスとトサジョウロウホトトギスは草姿が微妙に異なるだけの同種とされていた。発見者の牧野富太郎による「牧野日本植物図鑑」でも同種の扱いを受けており、1989年の増補改訂版までは区別されていなかった。牧野はこれら2種に違いがある旨を述べていながらも、学名はトサジョウロウホトトギスのものであるが、図版はキイジョウロウホトトギスの方を用いているなど、混乱が生じていた。2008年の新訂版では新たな画工によるトサジョウロウホトトギスの図が描かれ、記載されている。また、特徴がほぼ近いものに、神奈川県丹沢にサガミジョウロウホトトギス(T. ishiiana)が自生し、、さらにこの種の変種スルガジョウロウホトトギス(var. surugaensis) が静岡県天守山地に自生している。これは、昭和末期にジョウロウホトトギス類の分類の見直しが行われた結果である。 コメント
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