カラシナは、野菜の一種である。 画像出典:東京都薬用植物園にて筆者撮影 科名:アブラナ科アブラナ属 学名:Brassica juncea 原産地:ヨーロッパ 生態:一年草 ヨーロッパが原産の一年草で、わが国にはすでに奈良時代に渡来し、香辛料として利用されていた。普通畑に栽培されるが、現在は道端や堤防に野生することも多い。草丈は1m~1.5mに達し、葉は不規則な羽状に分裂し、ダイコンの葉に似た形状である。園芸品種には葉が深く切れ込んで細くなり、紫色になるリアスカラシナというものがある。 春に扁平な十字型の花を咲かせ、晩春に莢状の果実をつける。葉や茎は、漬け物やお浸し、油炒めなどに利用される。種子は練りからしの材料にされ、おでんやあんかけ焼きそばの薬味となる。 よく知られた近縁種に中国原産の大心菜(ダイシンサイ)(搾菜(ザーサイ))があり、これは茎の根元のふくらみ部分を発酵させた漬物として食す。中国からの輸入が多いが、わが国の関東地方でも栽培される。また、漬物で高名な高菜もカラシナの近縁種であるが、そちらの解説は別項に譲ることとする。 画像出典:大心菜。https://www.ootk.net/cgi/shikihtml/shiki_4868.htm
上記の記述を参照。
葉は幅広の形状で、縁が細かく縮れていて、見た目はリーフレタスに似ている。薄く柔らかい材質で、ピリッとした弱い辛味があり、肉料理の付け合せやサンドイッチの具に適する。
葉に疎らな切れ込みがあるカラシナの一種で、さっぱりした辛味がある。
中国で栽培される品種で、葉は深く切れ込み、ミズナに似た見た目をしている。
画像出典:https://en.wikipedia.org/wiki/Brassica_juncea 著作者:Cs california(CC BY 4.0) 中国で栽培される品種で、葉は浅く枝分かれした形状である。わが国には戦前に導入されたが、現在は家庭菜園で栽培される程度である。
画像出典:https://en.wikipedia.org/wiki/Brassica_juncea 著作者:Jim Conrad(Public domain) 葉が細かく切れ込んでしわがあり、縮れたようになる品種。甘みがあり、サラダ菜として食する。
中国北部原産の品種。根がカブのように肥大し、これを食用ないしは飼料用にする。