ライマメとは、野菜の一種である。 画像出典:筆者の蔵書「原色図説植物大辞典」より抜粋。 科名:マメ科インゲンマメ属 学名:Phaseolus lunatus 原産地:南米 生態:蔓性二年草 畑に栽培される二年草で、わが国には江戸期に渡来し、岩崎常正著「本草図譜」や飯沼慾斎著「草木図説」に「アオイマメ」の名称でみられる。 茎は蔓場となり、葉は3出複葉で、小葉は卵型で、先端がとがる。夏に大きな蝶型の白い花を咲かせ、花の後に長楕円形の豆果をつける。 種子は食用にすることができるものの、ファセオルナチン(リナマリン)という青酸配糖体を含むため、調理にあたってはよく茹でこぼす必要がある。よく茹でこぼしてから餡の材料や煮込み料理にする。また、若い種実も野菜として枝豆のように食することができる。 山形県に、本種の在来品種が栽培されているといわれる。