ムサシアブミとは、山野草の一種である。 画像出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:%E3%83%A0%E3%82%B5%E3%82%B7%E3%82%A2%E3%83%96%E3%83%9F(%E6%AD%A6%E8%94%B5%E9%90%99)(Arisaema_ringens_(Thunb.)_Schott)-%E8%8A%B1_(5846532863).jpg?uselang=ja 科名:サトイモ科テンナンショウ属 学名:Arisaema ringens 原産地:日本 生態:多年草 別名:ヘビノダイハチ 我が国の関東以西、四国、九州、沖縄に分布する。ふつう海岸に近い湿潤な林に自生するが、山野草として栽培されることもある。 葉は3出複葉で、小葉は卵形である。3月から5月に花茎をのばし、黒紫色から深緑色の仏炎苞に包まれた黄色い棒状の花を咲かせる。 サトイモに似た塊茎をつけるが、本種を含めたテンナンショウの類は塊茎や茎、葉など全草にシュウ酸という毒成分がある。食すとシュウ酸の結晶が口に刺さってビリビリと腫れるため、絶対に食してはならない。 漢方では塊茎を「天南星」と呼んで薬用にするが、医師の判断のもと用いなければならない。 和名は、仏炎苞の形が武蔵国(現在の東京都の一部・埼玉県・神奈川県横浜市、川崎市)で生産された馬具の鐙(あぶみ)に似ているため。