ミズアオイとは、水草の一種である。 画像出典:https://botanic.jp/plants-ma/mizuao.htm 『ボタニックガーデン』の「みずあおい」のページから。 科名:ミズアオイ科ミズアオイ属 学名:Monochoria korsakowii 原産地:日本 生態:一年草 我が国や朝鮮半島に生息する一年草にして水生の単子葉植物である。水田や湖沼に生息し、草丈は20㎝~40㎝に達する。葉は心臓型で、根生葉となり、長い柄を持つ。8月から10月に、花序を伸ばして青みの強い紫色の6枚の花弁からなる花を咲かせる。 大和時代からわが国ではこの植物を「水葱(みなぎ)」と呼んで野菜として利用し、「万葉集」にも名前が出ている。江戸時代には栽培することもあったという。しかし、近代以降は野菜としての利用は徐々に減少し、現在は水質汚濁に伴う生息地減少により、準絶滅危惧種に指定され、多くの自治体で採取が禁止されているという。 和名のミズアオイは、葉がカンアオイの形状とよく似ており、しかも水生であることから。同属の植物で、同じく食用にされたコナギとは、本種が花序を伸ばして花を咲かせるのに対し、コナギは葉腋に花をつけるという点で区別できる。