サッツエキー地方の東にかつて存在した日の昇る国。エスタリ・サプロ市国よりもずっと国の歴史は浅いが、国の再建という名目で2020年代に国を閉鎖することが決定。しかし、実際にはサッツエキー地方に新幹線が新たに開通する計画のために国ごと潰されたというのが実情とされる。 閉鎖当日、パッシオ公国に通ずる道全てが閉ざされ、住民は一斉退去することになり、商店街の店という店からはほとんどの商品が姿を消した。現在のパッシオ公国は、かつての派手やかな彩りと満ち溢れた活気を失い、灰色一色のゴーストタウンと化している。 国の閉鎖前は現代ファッションといった服飾関連の店がパッシオ公国の財政を左右し、エスタリ市国に劣らぬ品質を作る料理店も地下街に広がっていたと言われる。 公国の中心部には国民の憩いの場として「テルミヌス国立公園」が設けられていた。