ハマボウフウとは、野菜の一種である。 画像出典:神代植物公園にて撮影。 科名:セリ科ハマボウフウ属 学名:Glehnia littoralis Fr.Schm.ex Miq 原産地:日本 生態:多年草 別名:ヤオヤボウフウ 我が国の各地の海岸に自生するが、畑に栽培することもある多年草である。 草丈は10㎝から30㎝で、根は太くて地中に伸び、黄色っぽい。葉は二回三出羽状複葉で、厚く光沢があり、縁には密に鋸歯がある。 夏から秋に、茎の先端に白い5枚の花弁からなる小さな花を咲かせる。秋に、集合果を丸く密集させて実らせ、熟すとコルク質になり、分離して土壌の上に飛び散り、種子を散布する。 和名は、薬用植物のボウフウによく似た見た目をしており、かつ浜に生えるため。若い茎や葉は食用とし、葉柄の赤紫色と葉の鮮やかな緑色のコントラストを生かして刺身のつまとする。別名の「ヤオヤボウフウ」も、この野菜としての利用に基づく。根は風邪薬として煎じて飲む。