ノウゼンハレン(凌霄葉蓮)とは、園芸植物の一種である。 画像出典:自宅近くの園芸店にて筆者撮影 科名:ノウゼンハレン科ノウゼンハレン属 学名:Tropaeolum majus 原産地:ペルー、コロンビア、ブラジル 生態:一年草 南米原産の春に播種して育てる園芸植物で、本来は多年草であるが、わが国の冬の低温への耐寒性が備わっていないため、一年草として扱われている。わが国には江戸末期に観賞用として渡来している。 初夏から晩秋にかけて黄色ないしは赤色、オレンジ色の花を咲かせる。葉はハスの葉を思わせるような独特の形状で、更に花はノウゼンカズラを思わせる見た目から、「ノウゼンハレン」の和名がある。 また、同じく葉の形状にちなみ、さらに黄色の花を咲かせるという意味で「キンレンカ」(金蓮花)の和名もある。現在は旧属名の「ナスタチウム」で流通することがほとんどである。園芸品種のなかには蔓状にならぬ品種と八重咲の品種がある。 花壇に植えて観賞用とするほか、葉にはやや辛みがあるので、花とともにサラダにされる。また、若い果実はケーパー(フウチョウソウ科)の代わりにピクルスにすることがある。ただし、園芸店で販売されているものは花卉専用の農薬が用いられている可能性があるため、食用にする場合は自身で栽培するか、食用花(エディブルフラワー)として売られているものを購入すべきである。