ネーブルオレンジとは、果樹の一種である。 画像出典:筆者撮影
ブラジルで作出されたオレンジの品種で、わが国には明治後期に導入されている。現在流通するものの多くはアメリカやブラジルから輸入したものであることが多いが、福原オレンジなど、わが国の気候に合うよう改良されたものもいくつかある。 樹高はおよそ4m。枝は密生する。葉は先のとがる楕円形で、葉の下部に翼状のものがある。花は白色で、五枚の花弁を持ち、芳香が非常に強い。橙色の果実は真球形で半径7㎝程度。名称のとおり果実の先端にネーブル(へそ)がある。果肉は柔軟で果汁が多いため、生食ないしはジュースにされる。花粉が出にくい性質で、種子ができない。12月に収穫して、翌春まで保存することができる。