前作『for』ではアシストフィギュアとして登場していたが、本作ではサムスのダッシュファイターとして昇格参戦。 ファイター?番号は04'、通り名は闇のフェイゾン生命体。
性能は一部モーションや属性の変更くらいで、基本的にはほとんどサムスと変わらない。 …はずなのだが、独特なモーションや特殊な運動性能から、操作感がサムスと全く異なるものになっている。
公式の明言通り全体的に浮遊感があり、特に空中ではサムス以上にふわりとした印象を与える。 足元を浮かせた立ちモーションは足元のやられ判定が薄い、独特なジャンプモーションの関係かジャンプの高度が僅かに高い、といった違いがある。また、浮いてこそいるが体重はサムスと変わらない。ミュウツー?ェ……。
サムスと比較して明確に優れているのは地上での横緊急回避。サムスと違いボール状態にならない関係で、判定の縮小こそないものの後隙が短く、地上横回避で至近距離からの攻めをやり過ごしやすいのは大きな魅力。
また、モーションやエフェクトがサムスと異なっている他、反転の仕様が他ファイターと比べても特珠、一部の攻撃の打点が低い、火炎属性の攻撃がこちらは電撃属性になっている関係でヒットストップの硬直時間も伸びている、更には上スマッシュ攻撃の打点の高さが低く、根元・先端でそれぞれ抜けやすさがサムスと異なるなど、細かな違いが多数ある。 全体的にぬるりとした不気味な挙動は相手に見切られにくく、慣れない相手を翻弄しやすいのも強みと言えば強み。
しかし反転の仕様の大きな違いは、結果的にステップや引き行動に関する性能を大幅に低下させている。 特にステステを素早く行うほど移動距離が短くなってしまう点と反転ジャンプに最大慣性を乗せられない点は、近距離の攻防においてかなりの悪影響を及ぼす。
その操作性や反転ジャンプの仕様に加え、一部ワザモーションが変わったことでコンボ性能が低下しているものの、空ダや飛び道具の微強化等の強みもあるため、サムス以上に中距離以遠を得意とし、接近戦はやや不得手な傾向にある。
当然と言えば当然だが、ダークサムスに声優は当てられておらず、スターフィニッシュ時のSEもサムスと同じである。また、『初代64』からの皆勤ファイターがオリジナルとなっている唯一のダッシュファイター。
数々の飛び道具や対処を強いるワザは、情報量が多く全ての相手をケアしきれない乱闘で一際輝く。 特に主戦場の外から突然撃ち込まれるチャージショットは脅威。最後の切りふだも複数の相手を巻き込みやすい。 1on1でも「飛び道具で相手を動かして強力な打撃で迎撃する」基本戦術は十分強力だが、それだけでは通用しないレベルの対戦ではダークサムス側にも相応の技量が求められてくる。