ソバとは、穀物の一種である。 画像出典:東京都薬用植物園にて筆者撮影 科名:タデ科ソバ属 学名:Fagoipyrum esculentum 原産地:中国 生態:一年草 中国が南西部の原産で、古くに日本へ伝来し、現在広く畑に栽培される1年草である。全体的に柔らかく、毛はない。 茎はちぃく律氏、草丈は40㎝~70㎝に達し、中空である。葉は長い柄を持ち、夏から秋に白ないしは薄紅色の花を咲かせ、秋に果実をつける。 果実中の胚乳を製粉或いは脱穀して食用にする。製粉したものは麺や茶にする。イネの栽培が難しい山間部の地域で多く栽培され、脱穀したのち粥にしてから食用にすることもあった。わが国以外でもそうした週間は存在し、例えばロシアの「カーシャ」はしばしば「雑炊」と翻訳されるが、実際のところ、ソバの種実を米の代わりとした雑炊である。 古くはわが国では「そばむぎ」と呼称した。「稜麦」とあらわし、「種実に角のある麦」という意味である。
画像出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%83%83%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%82%BD%E3%83%90 チベット原産で、「韃靼蕎麦」と書き表す。シャクチリソバが品種改良されてできたものとされる。 ソバ同様、種を穀物として利用する。ソバより更に厳しい気候の下や荒れ地でも栽培できる。種には大量にルチンを含む(100倍)が、製麵する過程で大部分は加水分解されてクェルセチンとなり、その薬効が注目されている。健康食品ブームで、麺や茶が人気を博している。
画像出典:https://www.ootk.net/cgi/shikihtml/shiki_379.htm シャクチリソバ(赤地利蕎麦)はインド北部が原産で、各地で栽植され、野生化もしている。若い葉を野菜として利用して、根茎を解毒剤として利用する。種子は不味くて食用に適さない。草丈は1mで、茎は赤色を帯びる。発芽から数日後の若い芽が「そばのスプラウト」として出回ることがある。