シナミザクラ(支那実桜)とは、果樹の一種である。 画像出典:https://almus.iic.hokudai.ac.jp/databases/x10800/makino.html 「牧野日本植物図鑑」より抜粋 科名:バラ科サクラ属 学名:cerasus pseudocerasus(Lindl.)G.Don 原産地:中国 生態:落葉低木 中国が原産の落葉低木で、わが国には明治10年に渡来し、現在はもっぱら人家に庭木として栽培される。 樹高は3m~4mで、根元から枝を束生し、気根を出す特性がある。葉は互生し、両面にほとんど毛はない。春に薄い桜色の花を咲かせ、葉よりも先に花を咲かせる。初夏に直径1㎝~1.5㎝の核果をつけ、核果の中心に一つの種子がある。 果実は甘みと酸味が調和しており、古くは果樹として人気であったが、現在は花を観賞することに焦点が当てられ、果実はあまり経済的に生産されなくなっている。漢名は「櫻桃」で、現在はこの字をセイヨウミザクラに当てるが、本来は誤りで本種に当てるべきである。