カワヂシャ(川萵苣)とは、水生植物の一種である。 画像出典:新宿御苑にて筆者撮影 科名:オオバコ科クワガタソウ属 学名:Veronica undulata 原産地:日本、台湾、中国、インド 生態:二年草 東アジア地域の水辺や湿地に生える二年草で、草丈は30cmほどとなり、植物体はやゝ肉質で毛がない。 若い苗は叢生して紫色を帯びた色合いとなる。茎は円柱形で直立しており、淡い緑色で柔らかい。葉は対生して、茎を抱くようにつき、丸みを帯びた長い披針形である。葉の先端は尖っていて、全長4cmから7cm、幅8mmから15mmで、縁に鈍く尖った鋸歯を持つ。 初夏に、上部の葉腋から花茎を出して、白地に淡い紫色の筋が入る多数のごく小さな花を咲かせる。萼は全長3mm程度で、花冠は直径4mm程度で4つに裂ける。雄蕊は2個、雌蕊は1個ある。果実は蒴果となり、球形で、長さと幅がいずれも2.5mm〜3.2mmとなる。 和名は「川萵苣」と表記し、葉がチシャ、すなわちレタスのように野菜として食用にされたことにちなむ。 現在は準絶滅危惧(NT)に指定されている。それは、食用のための乱獲が相次いだことと、帰化種のオオカワヂシャが繁殖域を広げたことで駆逐されたり、両者がしばしば交雑するようになったりしたためである。現在、このオオカワヂシャは特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律によって、繁殖や販売が規制されている。