カリフラワーとは、野菜の一種である。
画像出典:いずれも筆者撮影。カリフラワーには様々な色合いの品種がある。 科名:アブラナ科アブラナ属 学名:Brassica oleracea var. botrytis 原産地:地中海沿岸 生態:一年草 別名:ハナヤサイ ヨーロッパの地中海沿岸原産の一年草で、母種のブロッコリーが突然変異を起こし、白化したものである。わが国には明治時代初期に渡来しており、渡来時期はブロッコリーよりも早い。ただ、現在の利用の多さはブロッコリーにとって代わられた感がある。草丈は30㎝~40㎝になり、春に花茎を伸ばし、黄色い十字型の花を咲かせる。 こんもりとした未発達の花蕾を食用にするため畑に栽培される。花蕾の色は普通は乳白色(写真左上)だが、写真のようにオレンジ色(写真右上)や紫色(写真左下)、黄緑色のものがある。近縁種にブロッコリーとの交配種であるロマネスコという品種(写真右下)は花蕾が黄緑色で、花蕾の一つ一つが螺旋を描いている。この種は一応カリフラワーとされるが、性質はカリフラワー寄りで、味はブロッコリー寄りであるため、いずれの一品種とするかどうかは議論が分かれている。 花蕾はゆでてから塩やマヨネーズなどの調味料をつけてサラダにして食べるほか、炒め物や煮込み料理に用いる。 漢字では「花野菜」ではなく「花椰菜」とあらわす。これはキャベツの古い中国名である椰菜に似ており、花(のつぼみ)を食用にするため「花椰菜」と名付けられた。