エシャロットとは、香味野菜の一種である。 画像出典:東京都薬用植物園にて筆者撮影 科名:ヒガンバナ科ネギ属 学名:Allium cepa L. var. aggregatum 原産地:ヨーロッパ 生態:多年草 欧州産のネギの一品種で、タマネギの変種ともいうべき香味野菜である。わが国には明治初期に渡来しているが、特有のにおいがあり、和食への応用が難しいためか、あまり普及していない。 麟茎はタマネギとニンニクを合わせたような味わいで、フランスやイタリアの料理に欠かせない。中華料理や台湾料理では、鱗茎を刻んでカリカリになるまで揚げたフライドオニオンのようなものを麺料理の薬味にする。わが国で同名の名称で出回るのは生食用に軟化栽培したラッキョウで、本種との混同が起きやすいので、現在は「エシャレット」名義で出回ることが増えている。本種を市場で取り扱う場合は「ベルギー・エシャロット」名義であることが多い。