覆水盆に返らず のバックアップ(No.2)

覆水盆に返らずとは、故事成語のひとつである。

意味 Edit

一度起きたことはもとに戻すことはできない。また、一度決裂した夫婦の関係は、もとに戻すことはできない。

故事 Edit

呂尚という人物がいた。彼は周(戦国時代の中国の国家)に仕官する前、ある女性と婚姻関係にあったが、いつも読書してばかりで定職に就こうとしない。あきれた妻は夫婦生活に見切りをつけ、呂尚と離婚してしまった。
後に、呂尚は周の王に仕官し、やがて「太公望」として斉の国を支配することとなり、ひとかどの人物となった。
その知らせを聞き付けた元妻は、呂尚との復縁を望み、呂尚に面会する。元妻は「どうか、私と再び夫婦になってください」と申し出たが、呂尚は水のはいった盆*1を傾けて水をこぼし、「さあ、そこに入っていた水を元に戻してみてくれ」と言った。
当然、こぼした水を元に戻せるはずもない。呂尚は、「このこぼした水と同じように、俺たちの夫婦仲はもう戻らないのさ」と言った。

余談 Edit

英語圏のことわざに、"It's no use crying over spilt milk."というのがある。これは、表面上はこの故事成語と同義に見えるが、実際は「過ぎたことをいつまでもウジウジと気にするな」という意味合いである。

コメント Edit


URL B I U SIZE Black Maroon Green Olive Navy Purple Teal Gray Silver Red Lime Yellow Blue Fuchsia Aqua White

閲覧者数 Edit

現在8
今日1
昨日1
合計372

*1 食器を載せる盆ではなく、現在でいうところの小さなお椀のようなもの

ホーム リロード   新規 下位ページ作成 コピー 編集 添付 一覧 最終更新 差分 バックアップ 検索   凍結 名前変更     最終更新のRSS