地獄の子守唄とは、怪奇漫画家・日野日出志氏による作品である。
家の前を流れる川は工業排水で七色に姿を変え、周辺は絶え間ない悪臭と工場からの騒音にあふれるという劣悪な環境の中、工業地帯の古びた住宅に一人暮らしで、毎日怪奇漫画を書き続けている面長の男性がいる。 彼は自らを「日野日出志」と名乗り、子供時代からのグロテスクな絵や動物のホルマリン漬けのコレクションを読者に紹介しながら、幼少時の思い出と、その当時に気付いた自分の特殊能力を身につけた敬意を話し始める。
以下、ネタバレ注意