出羽守とは、それぞれ以下の意味がある。 ①出羽国(現在の秋田県と山形県に相当する)の四等官(長官(かみ)、次官(すけ)、 判官(じょう)、 主典(さかん))の国司*1のうち、最高位の者を指す。代表的な人物に、伊達政宗の叔父である最上義光がいる。 ②何かにつけて「欧米では」などと海外を引き合いに出し、日本を貶めるような言動をしたり、浅い知識をひけらかしたりする人を皮肉っていう言葉。 ここでは、②について解説する。
出羽守が嫌われる理由は、とかく何かにつけて物事の批判をするだけでなく、浅い知識で自身がさも博識で、かつ多くの経験を積んだかのような物言いをすることである。また、自身が所属する「日本」というコミュニティーをさんざん貶める割には、一向にその日本を離れようとしないため、一種のダブルスタンダードを引き起こしているのである。 というか、そもそも「欧米では」というただ一言で統一された結論を導き出すことは困難である。それぞれの国が歩んできた歴史が全く異なるうえ、同じヨーロッパ州の国でも文化や価値観などに相違が見られるからだ。
・尾張守 何かにつけて「●●はもう終わりだ」と絶望ばかりする人のこと。 ・紀伊守 すぐにヒステリックになる人のこと。 ・薩摩守 無賃乗車すること。薩摩守の平忠度(ただのり)(1144~84)が由来。 ・佐渡守 人を傷つけることをこの上ない楽しみとすること。サド。 ・肥後守 小型ナイフの一種。鉛筆削りの少ない時代はこのナイフで鉛筆を削った。 ・備後守 自身の予想が当たったときに少々大袈裟までに騒ぐ人の子こと。 ・豊前守 憮然とした態度をとり続ける人のこと。 ・伯耆守 すぐに思考放棄する人のこと。