ワサビは、香辛料の一種である。 画像出典:https://botanic.jp/plants-wa/wasabi.htm 科名:アブラナ科ワサビ属 学名:Eutrema japonicum 原産地:日本 生態;多年草 北海道から九州の山間部の冷涼な谷川の浅瀬に生息し、また沢で栽培される多年草。 根茎は肥厚し、葉の跡がかなり鮮明に残る。根生葉は長さや幅はいずれも5㎝~22㎝で、10㎝~30㎝の柄を持つ。春に花を咲かせ、高さが15㎝~90㎝の花茎を直立させる。 茎と葉は互生し、長さは2㎝~5㎝で、茎の頂点に小型の十字型の花序を房状につける。 根茎はすりおろしてから香辛料として利用し、寿司や刺身に欠かせない。また、茎と葉にも辛みがあり、酒かすや塩、砂糖と漬けたワサビ漬けは白飯のお供として有名である。なお、根茎を香辛料として利用できるのは栽培品であって、野生のものは根茎が貧弱で、味も不味い。よって、野生品の利用は主に茎と葉に限られる。 中国に分布しないので、漢名は本来は存在しないのだが、わが国では山葵の字を当てる。これは、葉の形状がカンアオイと似ているためである。