ワケギとは、香味野菜の一種である。 画像出典:くらしの植物苑(千葉県佐倉市)にて撮影 科名:ヒガンバナ科ネギ属 学名:Allium fistulosum L. var.caespitosum Makino 原産地:不詳 生態:多年草 ネギの一変種で、野菜として栽培する多年草。原産地は西アジアから地中海東部あたりだと考えられているが、確定的ではない。「本草図譜」には「カリギ」(刈葱)というネギの一品種が記載されており、図を見るに特徴は非常に似ているが、夏によく成長するため、特にこの時期に収穫するという点で異なる。現在、この「カリギ」はあまり見かけなくなっている。 鱗茎は長さ4㎝~4.5㎝で、3個から6個の鱗茎が基部で合生し、表面は乾皮質である。 茎は根元で束生し、長さは30㎝である。葉は細く多数あって、臭気はネギより少ないが、形態はほぼ一緒である。 3月から4月に花を咲かせ、アサツキのそれに似るが少し小さい。8月ごろに鱗茎を植え、翌春から収穫する。