ラッキョウとは、香味野菜の一種である。 画像出典:東京都薬用植物園にて撮影 科名:ヒガンバナ科ネギ属 学名:Allium chinense 原産地:中国南東部? 生態:多年草 中国南東部が原産と見られる多年草で、わが国には遅くとも奈良時代から平安時代に渡来しており、その頃の文献に「にら」ないしは「みら」の名称で登場する植物は、本種を指すことが多い。現在は我が国を含めた東アジア地域で多く栽培される。 鱗茎は長卵形で、しばしば分けつする。栽培する際には、この分けつした球根を植え付ける。葉は細い円柱形で、長さは30㎝ほどになり、根元から束生する。10月に新しい葉と共に30㎝~60㎝の花茎を出し、淡い赤紫色の小さな星型の花を咲かせる。 利用する部分は主に鱗茎で、鱗茎には独特の臭気と辛味があり、甘酢漬けや塩漬けなど漬物にして食することが多く、しばしばカレーの添え物にする。軟白栽培したものは「エシャレット」の名称で呼ばれるが、欧米で栽培されるタマネギに似た香味野菜のエシャロット(ベルギー・エシャロット)とは異なる。