ライラック(紫丁香花)とは、園芸植物の一種である。 画像出典:東京都千代田区四谷にて筆者撮影 科名:モクセイ科ハシドイ属 学名:Syringia vulgaris L. 原産地:地中海沿岸地域 生態:落葉小高木 別名:ムラサキハシドイ、リラ(Lilas) ヨーロッパの地中海沿岸の地域が原産の落葉小高木で、我が国においては明治期に渡来したとされるが、渡来時期に微妙な差異があり、「函館市のイギリス領事、リチャード・ユースデンによって1879年にもたらされた」という説と、「スミス女学校(現在の北星学園女子中学高等学校)の創設者であるサラ・クララ・スミスが、1890年にアメリカに一時帰国した際に、自分の庭のライラックの苗を札幌に持ち込んだ」という説がある。現在は庭木や生垣として栽培される。 樹高は3~4m程度となる。葉は長さ4~10㎝程度の三角状広卵形で、縁部は全縁、先端部は尖り、基部では葉柄に連なり枝に対生する。枝は灰色を帯びた褐色で、毛はなく、平滑である。 4~5月頃に枝先の葉腋に長さ15㎝程度の円錐花序を出し、花冠の先が4つに分かれた筒状花を多数つける。まれに花冠の先が5つに裂けたものがみられることがあり、「ラッキーライラック」と呼ばれ、恋のまじないに使われる。 花色は「ライラックパープル」という色名にもみられるように、たいていは薄い紫色であるが、園芸品種の中には純白のものもある。 古くはフランス語名をカタカナ読みした「リラ」という名前でも呼ばれていた。この名称はより通じやすい英語名の「ライラック」にとってかわられた感があるが、中島みゆきの楽曲『リラの花咲く頃』(2012年)という題名に用いられるなど、まったくの死語となったわけではないようである。