メロンは、果実的野菜の一種。果実をデザートとして生食する。 画像出典:http://kplant.biodiv.tw/%E6%B4%8B%E9%A6%99%E7%93%9C/%E6%B4%8B%E9%A6%99%E7%93%9C.htm(品種はネットメロン)
南アジアや中近東がルーツであるとされ、野生種が東方に伝播してマクワウリやシロウリに、西方に伝播してメロンになったとされる。 果実は芳香があって甘く、生食する。大まかに、ネットメロン(アミメロン)とノーネットメロンに分けることができ、わが国では前者を温室やまれに露地で栽培し、後者を露地で栽培する。 茎はつる性で、全体に細かな毛がある。葉は切れ込みの浅い掌型で、直径7㎝~13㎝である。夏に同じ株に雄花と雌花を咲かせ、花色は黄色で、キュウリに似ている。 果実の直径は10㎝~15㎝。多くの品種があり、果実を生食やジュースに加工するほか、果実の成長を促すために摘果した若い果実を漬物として食べることもある。果肉の色はオレンジ色と黄緑色、白色で、かつてオレンジ色の品種は独特のにおいがあってあまり好まれていなかったが、現在は品種改良によりにおいを抑え、甘みを強くした品種が多く出回っている。
果実は球形で縦溝が走り、一見するとカボチャのような見た目をしている。表面はつるりとしたものや、ごつごつしていてますますカボチャと見まがうような見た目をしたものもある。果肉はオレンジ色である。これまでわが国ではほとんど見られなかったが、近年は小さな黄色いマスクメロンのような果実をつけるガリアメロンの系統が流通している。
果実は球形ないしは楕円形で、果実の表面は網目でおおわれる。これは果実が成長するにつれて表皮が割れ、腐敗や害虫の侵入を防ぐためにできたかさぶたのようなものである。現在「マスクメロン」として流通するのはこの品種である。
果実は球形ないしは楕円形で、果皮の表面に網目がなく滑らかなものや、しわが寄ったように見えるものがある。果実は概して大型になり、長期保存が可能であるため「冬メロン」の名称で呼ばれる。中国新疆ウイグル自治区やトルクメニスタンで栽培されるハミウリや、冬期に出回るハネジューメロンなどはこの系統である。
果実の形状は細長く、蛇に似た形状である。果実は薄緑色で、果肉に甘みはなくキュウリに似た形状である。アルメニアで栽培されるアルメニアンキューカンバーや、かつてタキイ種苗で種子が流通していた「ちりめん細長瓜」がこの系統である。
果実を漬物にして食用にする品種である。詳しくはシロウリの項を参照。
果実は小型で、球形や楕円形をしている。果皮は独特の模様があって、甘い方向を持つが、果肉は苦いため食用にはされない。食用というよりはむしろ芳香剤として使われる。ポケットメロンとも呼ばれる。
果肉は小型で、マスクメロンを小型にしたような品種である。果実はキュウリに似た風味を持つものが多く、ピクルスにして食用にされる。マンゴーメロンがこの系統である。
マクワウリの項を参照。
果実は楕円形で、表面にはスイカのように縞模様がある。果実は熟すと割れ、果汁はほとんどなく、ぱさぱさとした食感である。八丈島や長崎県の五島列島で栽培される「ババゴロシ」という品種や、インドで栽培されるスナップメロンがこの系統である。