マルメロは、果樹の一種である。 画像出典:花、果実のいずれもhttps://botanic.jp/plants-ma/marmel.htm 科名:バラ科マルメロ属 学名:Cydonia oblonga 原産地:中近東 生態:落葉高木 ペルシャやトルキスタンなどの中近東が原産の落葉高木で、わが国には江戸時代初期に渡来し、今では世界中で栽培される。樹高は8mで、葉は互生し、卵型で長さは5㎝~10㎝で、表面に短い毛がある。晩春に花を咲かせ、枝先に白色や薄紅色の花を咲かせる。夏から秋にややごつごつした球形或いは洋ナシ形の果実をつけ、10月以降黄色く熟してくる。果実はモモのように短い毛におおわれ、一見おいしそうに見えるが酸味が強く、果肉は繊維質で石細胞が大量に含まれ、じゃりじゃりとした食感であるから生食には向かず、ジャムや砂糖漬けにして食す。調理する前に、果実を水でよく洗って毛を落とすことが大切である。 カリンと似た見た目をしているため、しばしば「西洋かりん」と呼称されるが、植物学上カリンとは別種である。カリンとは果実が無毛で寸胴、枕型であることで区別できる。