マツリカとは、ハーブの一種である。 画像出典:大船フラワーセンターにて筆者撮影 科名:モクセイ科ソケイ属 学名:Jasmium sambac Soland. 原産地:インド 生態:常緑低木 別名:モウリンカ 英名:Arabian jasmine 現在はたいてい温室で栽培される常緑低木で、わが国には江戸時代には渡来し、『大和本草』や『本草図譜』で解説がみられる。幹はしばしば枝分かれし、直立するものと蔓状になるものがあり、樹高は3m前後となる。 葉は幅広い卵型で、長さは3㎝から8㎝程となり、対生するかあるいは輪生する。 7月から8月の盛夏に花を咲かせ、花は8枚の花弁からなり、しばしば八重咲になることがある。たいていは白いが、黄色い花や赤い花を咲かせる品種もある。この花は芳香を持ち、乾燥させてお茶にするほか、芳香剤にする。 つる性のものは鉢植えにして室内で飾る。 「茉莉花」という名称は、サンスクリット語のmallikaがもとになっているといわれる。また、属名はアラビア語の「ヤスミン」(白い花)が語源となっている。