マチク(麻竹)とは、竹類の一種である。
画像出典:いずれも新宿御苑にて筆者撮影 科名:イネ科マチク属 学名:Dendrocalamus latiflorus 原産地:中国、台湾 生態:多年生常緑竹 中国や台湾が原産の常緑の竹で、成長した株はわが国で栽培の多いモウソウチクをさらに大きくしたような見た目をしており、稈の高さは20m、直径は20cmに達する。節と節の間は20㎝~70㎝になり、節はやや膨らんでいるのが特徴である。葉は竹類の中でも大型で、枝も長く伸び、枝垂れ状となる。竹類の中では根茎が長くのびないので、新芽はすぐわきから出て株状になる。それゆえ、栽培の際にはそれほどの面積を必要としないのである。 本種のタケノコは食用になり、これを茹でて塩漬けにして発酵させ、天日で乾燥させたものが、ラーメンの上に乗っている「メンマ」である。これは「麺料理の上にのせる麻竹」ということで「麺麻」と呼ぶようになったのである。一昔前は「支那竹」と呼ばれていたのだが、「支那」の名称が差別的とされる現在ではこの名称は用いられなくなっている。