マタタビ(木天蓼)とは、樹木の一種である。
写真撮影:青木繁伸(群馬県前橋市)http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/matatabi.html 科名:マタタビ科マタタビ属 学名:Actinidia polyguma MIQ. 原産地:東アジア 生態:落葉低木 中国や満州、朝鮮半島や日本などの山に自生する落葉灌木である。樹高は5mほどで、半つる性となる。 雌雄異株で、6月から7月に葉腋に5枚の白い花弁を持つチャノキのそれに似た花を咲かせ、この花はウメに似た芳香を放つ。8月から9月に全長3㎝ほどの長楕円形の先端がとがる果実をつけ、10月ごろには黄色く熟す。 サルナシやキウイフルーツに近縁であるため、熟した果実は甘みがあって生食できそうだが、実際は辛味が強くて生食にはとうてい向かない。よって、塩漬けにして賞味する。前述のように果実は普通楕円形だが、しばしば虫えい(虫こぶ)化して凸凹した球形になる。虫えい化したものは果実酒とする。若い芽も青菜のように調理して食することができる。 猫の万病に効くといわれており、猫や虎、ライオンなどのネコ科動物は本種ならびにキウイフルーツの果実を与えると陶酔感を覚える。