マクワウリ のバックアップ(No.2)

マクワウリとは、果実を食用とする植物の一種である。

科名ウリ科メロン属
学名Cucumisi melo var. makuwa
原産地インド
生態一年草

インドが原産地であると言われる。我が国には弥生時代に渡来し、夏に喉の乾きを癒やすための果物として栽培されていた。縄文時代早期の遺跡(唐古・鍵遺跡)から種子が発見されている。万葉集にも詠まれ、古くは「瓜」といえばマクワウリかシロウリを指した。
大量生産が容易なので、市場では普段使いの果物として安価に取り引きされていた。
明治時代になって欧米諸国から西洋種のメロンが導入されたが、当時は一般家庭は手の出せる代物ではなく、しばらくはマクワウリの栽培が続けられた。
昭和も戦後に入り、プリンスメロンなどのマクワウリと西洋のメロンの安価な交配種が次々と作出されたことや、西洋種のメロンの栽培のコストの低下など様々な事象が重なって、マクワウリ自体の栽培は少なくなっているが、夏場の農産物直売所や百貨店にて購入することができる。また、通販で種子や苗を購入して自宅で栽培することもできる。西洋種のメロンとは異なり、育てやすい。

品種 Edit

  • 金マクワ
    果皮が黄色い品種。現在最も多く栽培されている品種で、奈良県の黄金まくわなどがこの系統である。
  • 銀マクワ
    果皮が緑色の品種。果実は熟すと銀色の光沢が出る。追熟が進むとやや軟化しやすい。新潟県の甘露マクワや滋賀県のなりくらマクワがこの系統である。
  • 菊メロン
    果実は球形で縦溝が入り、一見すると真っ白いカボチャのような見た目をしている。果肉も純白で、さっぱりとした風味がある。熊本県での栽培が多い。悠紀メロンの名称もある。
  • ニューメロン
    戦前に作出された品種。果実はコロンとした丸形で、果肉も果皮も黄緑色である。マクワウリの中では病気に強いため育てやすく、甘みも乗りやすい。
  • コヒメウリ
    新潟県で古くから栽培される品種。果実の大きさは直径4cmほどである。果実の色は純白。お盆のお供え用に栽培されるが、熟した果実は表皮に黄色みがさし、うっすらと甘みがある。「有用植物図説」にはウリ科の野菜の項でヒメウリが紹介されているが、ミカンウリの名称があり、図版もコヒメウリとは異なり、深緑色で縦溝があるため、おそらく山形県の在来種のマクワ「早田瓜(わさだうり)」であると思われる。
  • シマウリ
    東京都八丈島で古くから栽培されてきた品種。縦長のスイカのような見た目をしており、熟すと黄色くなり、甘い香りは強いが果汁はほとんどなく、粉っぽい食感である。その食感からこれを食べたおばあさんが喉をつまらせる様子を連想した「ババゴロシ」という物騒な名前で呼ばれることもある。蜂蜜やコンデンスミルクをかけて食す。マクワウリのなかでも新顔のタイガーメロンという品種は同じくスイカのような見た目で、黄色地に深緑色の縦縞が入るが、シマウリとの関連性は不明。
  • 虎御前
    滋賀県の伝統野菜の一種である。果実の模様は虎というより豹柄といったほうがよかろう。成熟させて果物として食べる他、幼果を漬物にして食すこともある。滋賀県のマクワウリは他にも個性的なものがあり、ピンポン玉大の大きさにしかならないなりくらマクワや、俵型のなり駒マクワがある。
  • 梨瓜
    果実は楕円形で純白。栽培環境によっては若干緑がかることがあるが、風味に影響はない。若い果実を炒め物や漬物、サラダとして食し、熟した果実を生食する。シャリシャリとした食感から梨瓜の名がある。

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