ホオノキ のバックアップ(No.2)

ホオノキとは、樹木の一種である。
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画像出典:東京都薬用植物園にて筆者撮影


科名:モクレン科モクレン属
学名:Magnolia obovata Thunb.
原産地:東アジア
生態:落葉高木


 日本各地や中国に分布する落葉高木で、丘陵帯から山地帯の適潤で肥沃な林に生息するほか、公園樹や街路樹として植えられることがある。樹高は20mほどとなり、かなり大型の樹種となるので、庭木として植えられることは少ない。葉は当初は紅色を帯びて美しい見た目を呈する。互生して枝先に集まってさながら車輪の軸のような見た目となり、全長は10㎝から40㎝となる。晩春に葉が展開した頃、枝先に輪生状についた葉の中央に直径15cm~20cmほどの大きくて白い両性花を上向きに咲かせる。この花は芳香を放ち、それはしばしばバナナにたとえられる。秋に果実を実らせる。果実は一つ一つの袋果が集まってできた集合果で、熟すと割れ、赤いやや扁平な球形の種子を露出する。
 本種の青々とした落葉前の葉はかなり大きくて殺菌・抗菌作用があるので、この大きさを生かして食べ物を盛るお皿の代わりにしたり、料理を包むのに用いた。例えば、「朴葉寿司」は魚介や野菜で作った五目ずしをホオノキの葉で包んだものである。また、秋に落葉した葉も殺菌・抗菌作用が衰えず、しかも火気に強いので、この上に食材を載せて焼く調理法も知られた。岐阜県に伝わる郷土料理・朴葉みそは、味噌にキノコや野菜を混ぜたものを葉の上に載せて焼いたものである。こうした利用法から、古くは「ほおがしわ」という名称で呼ばれた。
葉を食材を包む道具として利用する以外にも、材を版木や下駄の歯に加工する。

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