フェイジョアとは、果樹の一種である。 画像出典:(上)福岡植物園にて筆者撮影/(下)東京都薬用植物園にて筆者撮影 科名:フトモモ科フェイジョア属 学名:Feijoa sellowiana 原産地:南米 生態:常緑小高木 中南米が原産の常緑小高木で、わが国には昭和時代に渡来している。樹高は2～6mに達し、葉の形は卵状楕円形、葉の長さは5～7cmである。肉厚で光沢があり、葉裏には綿毛があるため、白く粉を吹いたように見える。初夏に花を咲かせるが、花は白地で内側が赤みの強いピンク色である。秋にグアバに似た楕円形の緑色を実らせる。 果実はパイナップルに似た風味があるため、現地では「アナナスグアヤバ」(スペイン語で「アナナス」はパイナップル、「グアヤバ」はグアバを指す)の名称で呼ばれる。果実は普通生食されるが、ゼリーやジュースにして食すこともある。熱帯果樹であるが、現在は品種改良により耐寒性を持ち、東京でも屋外で冬越しさせることができる品種が作出され、園芸通販店で出回っている。
