ヒメレモン(姫檸檬)とは、柑橘類の一種である。 画像出典:東京都東大和市にて筆者撮影 科名:ミカン科ミカン属 学名:Citrus limonia 原産地:中国~インド 生態:常緑低木 別名:カントンレモン、アカレモン 中国(広東省)からインドにかけてが原産の柑橘類で、わが国への正式な渡来時期は不明であるが、現在は愛媛県や岡山県で商業的に栽培される。 本種はマンダリンオレンジとシトロンの交配種で、樹高は1.5m~3mほどになる。 果実はゴルフボール大の大きさで、当初は鮮やかな濃緑色であるが、秋から冬にかけて赤みの強い橙色に熟する。このため、「赤レモン」と呼ばれることがある。 「レモン」と名称にあるが、果実はレモンのようにラグビーボール型ではなくやゝ先端のとがる球形といった形状である。果汁はダイダイに近い風味とウンシュウミカンを思わせるような甘みがあり、また果皮にはサンショウのような特有の香りがある。その風味を生かして、料理の風味づけやジュースに用いることができる。 なお、わが国の漢字表記では「姫檸檬」と表記することができるが、本来「檸檬」とは本種のことで、本来レモンは「垃門」「羅檬」と表記されていたのだが、現在は「檸檬」表記が用いられている。