パパイアは、果樹の一種である。 画像出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Carica_papaya_-_K%C3%B6hler%E2%80%93s_Medizinal-Pflanzen-029.jpg?uselang=ja 科名:パパイア科パパイア属 学名:Carica papaya 原産地:中央アメリカ 生態:常緑高木 メキシコなどの中央アジアが原産の常緑小高木で、現在は世界じゅうの熱帯地域や姉帯地域で栽培される。わが国では温室で栽培されることが多いが、沖縄では野生化している。樹高は7m~10mに達する。ただし、幹が柔らかく、台風などで容易に倒れ、かつ枯れた植物体は時間を置かずに腐り始めるため、樹木ではなく草本として扱われることもある。まっすぐに伸びた茎の先に長い柄を持つ掌状の葉が集中し、葉の切れ込みは深く、鋸歯がある。通常は雌雄異株で、雄花は長い花序になって垂れ下がる。花は黄緑色で目立たない。 果実はウリのような楕円形で、最初は緑色だが、熟すにつれて黄色くなる。果実の内部は橙色で中空、半透明の種衣に包まれた無数の種子がある。 よく熟した果実を果物として生食やジュースにする。沖縄やタイなどでは未熟果を野菜としてサラダや炒め物にして食用にすることが多く、ここ数年は本州向きとされる早生性、より節間長の短い野菜用パパイヤの品種が多数紹介され、亜熱帯ではない栃木県や東京都でも露地栽培されたものが出回るようになった。 画像出典:東京都薬用植物園にて筆者撮影。野菜用パパイヤの木。品種名は不明。