バンウコン のバックアップ(No.2)

バンウコンとは、香辛料の一種である。
DSC_4912.JPG
画像出典:東京都薬用植物園にて筆者撮影


科名:ショウガ科バンウコン属
学名:Kaempferia galanga
原産地:インド
生態:多年草
別名:ガランガ―


 インドが原産の多年草で、わが国には江戸時代末期に渡来し、飯沼慾斎の著した『草木図説』に初めて図版と解説がみられ、現在はまれに観賞用として鉢植えが出回るほか、各地の植物園の温室で栽培される。
草丈はせいぜい10㎝程にしかならないが、地下茎から全長10㎝程の幅広の線形の葉を地を這うように出している。冬には地上部が枯れ、土中の塊茎で越冬する。そうして、5月ごろに再び地表に葉を出す。夏に、茎の頂点に蘭の花を小さくしたような白と薄い紫のツートンカラーの芳香のある花を午前中に咲かせ、夕方にはしぼむ。花の直径は3㎝から4㎝で、唇弁は薄紫色に濃い紫色の斑点が入る。
 根茎はカレー粉の材料として古くから用いられ、タイやマレーシアでは葉を野菜として食用にしてきた。中国では「山奈(サンナ)」という名称でスパイスとして薬膳料理の火鍋の材料に利用され、現在販売される火鍋のスープの素には必ず入れられるという。根茎はショウガのそれに似た刺激的な香りというよりは、防虫剤の樟脳のような独特の香りがあるという。
 なお、現在我が国で「山奈(サンナ)」と呼ばれる植物は、同じインドが原産のショウガ科の多年生草本植物で、Hedychium spicatumという植物である。こちらは観賞用として庭に植えられるハナシュクシャ(園芸名はジンジャー)に近縁の植物である。

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