バナナは、有用植物の一種である。 東京都薬用植物園にて筆者撮影。品種は「三尺バナナ」 。 |科名|バショウ科バショウ属
世界各地の熱帯もしくは亜熱帯地域で栽培される多年草植物。一見すると木のように見えるが、木質化することはなく、木の幹のような部分は、葉が重なってできたものである。 ムサ・アクミナータ(M.acuminata)を栽培し始めたもので、原種には種子が多く含まれるが、3倍体の種無しになり、多種と交雑されて現在のような果実になった。このため、花を咲かせ、実を実らせるとその株は枯れてしまうが、脇から出た子株が成長を続ける、いわゆるクローンである。 普通我が国では長さ14cmほどの黄色い果実を生食するが、沖縄県に在来の島バナナはその半分ほどの長さしかない。 中南米やアフリカでは熟しても黄色くならず、硬いままの品種がある。これは調理用バナナと呼ばれるもので、現地では主食の扱いである。甘みはなく、加熱すると芋に似た味わいである。 現在、全世界のバナナの生産量の7割は中南米に占められる。カロリーが高く、アスリートには人気の果物である。