ハリアサガオは、園芸植物ならびに帰化植物の一種である。 画像出典:花の画像はhttp://jusa.sakura.ne.jp/zukan/hariasagao.html、果実の画像は自宅近くのスーパーマーケットの路地裏で筆者撮影 科名:ヒルガオ科ヨルガオ属 学名:Calonyction muricatum 原産地:熱帯アメリカ 生態:蔓性一年草 別名:トゲヨルガオ、アカバナユウガオ 熱帯アメリカが原産のつる性一年草で、わが国には江戸時代に渡来し、「和漢三才図会」に記載されている。現在は路地裏などに野生することもある。ヨルガオとは近縁だが、ヨルガオより渡来時期は早い。 茎は蔓となってよく分岐し、長さは1m以上になる。葉は長い柄を持って互生し、ハート形で全縁、長さは10㎝~13㎝である。茎や葉柄には太い針状のトゲがあるが、先端が丸く、且つ柔らかいため触っても痛くない。夏から秋にかけて、葉腋から出る花柄の先に直径5㎝ほどの薄紫色の花を咲かせる。花はじょうご型で中心部は紫色で、夜から早朝にかけて花を咲かせる。花の後、蕚片の果柄の部分が先の方に向かって円錐形となり、果実が下向きに実り、小型のナスのような見た目になる。 果実は古くは「天香茄」や「チョウジナスビ(丁子茄子)」の名称で、野菜(ナスの一種)として食用にされたことがある。