ハボタン(葉牡丹)とは、園芸植物の一種である。 画像出典:自宅近くの植え込みを撮影 科名:アブラナ科アブラナ属 学名:Brassica oleracea var. acephala 原産地:ヨーロッパ 生態:多年草 ヨーロッパが原産のヤセイカンランを原種とする植物で、わが国には江戸時代中期に食用のキャベツより先に渡来しており、現在は園芸植物として人気を博している植物である。名前の由来は、同心円状に集積した葉をボタンの花に見立てたことから。 冒頭で「多年草」と記したが、普通は秋から冬にかけて栽培し、春に董立ちして花を咲かせて種子をつけてからは刈り取ってしまうため、一年草の扱いを受けている。ただし、多年草として育てれば、茎が木のように硬化して枝分かれし、その枝先にまた同心円状に集積した葉をつける「踊り葉牡丹」となる。 大別すると丸い葉の「東京系」、縮緬状の葉の「名古屋系」、切れ込みの深い葉の「珊瑚葉系」がある。画像上は「名古屋系」、画像下は「珊瑚葉系」である。葉の色は濃い緑色や赤紫色、クリーム色や白色など多彩である。 一応キャベツの仲間なので食用にすることはできるが、あくまでも観賞用にすることを目的としているので味は落ちるし、また市販品のものは花卉用の農薬が使われていることがあるので、あまりお勧めできない。あくまでも観賞用にするのが望ましい。どうしても食用にしてみたければ、ご自身で種子や苗を買って栽培することをお勧めする。