ハナミズキは、観賞用の植物の一種である。 画像出典:自宅近くの植え込みを撮影 科名:ミズキ科ミズキ属 学名:Cornus florida 原産地:北米東部、中南部 生態:落葉中高木 北米東部・中南部が原産の落葉中高木で、わが国には1915年に、当時の東京市長・尾崎行雄がアメリカにサクラを寄贈し、その返礼品として送られてきたのが始まりとされる。原産地では山地や渓谷の林内や林縁に生息し、わが国では庭木や街路樹として栽植される。 樹高は9mほどになり、手入れがそれほど難しくない点が街路樹として利用されるゆえんである。葉は卵状楕円形から卵円形で対生し、縁がやや波打っている。4月から5月にかけて白色ないしはマゼンタピンクの花を咲かせる。実際の花は中心部にあり、花弁のように見えるものは植物学上は「総苞片」と呼ばれ、葉が変化したものである。総苞片は先端がくぼんだような形状になっている。秋に枝の先に数個ずつ集まるように核果をつけ、冬に落葉しても赤い果実は残っていることが多い。