ナンキョウ(南薑)とは、香辛料の一種である。 画像出典:東京都薬用植物園にて筆者撮影 科名:ショウガ科ハナミョウガ属 学名:Alpinia galanga 原産地:東南アジア 生態:多年草 別名:ガランガー 東アジア、中国からインドシナ半島、インドそれにマレーシアに生息する多年草である。草丈は2mほどになり、林縁や潅木帯、草地に自生するほか、畑に栽培される。 葉は広披針形で先端がとがり、葉の長さは15㎝~40㎝である。茎の頂点に穂状花序を出し、ランの花を思わせるような見た目の花を咲かせ、花弁に見える部分は6個のおしべのうち2つが癒着しているのである。 花や若い芽を野菜として食用にするほか、ショウガに似た根茎をカレーやスープなどの風味づけにする。特にタイではトムヤムクンの風味づけに重宝する。胃腸系の癌に効く成分が発見され、胃腸薬に利用するために研究が進められている。