トウガラシは、香辛料並びに野菜の一種。
熱帯アメリカを原産地とし、コロンブスによる新大陸発見を境に全世界に広まった香辛料の原料である。現在は世界中で辛い料理の材料として欠かせないものになっている。 我が国には室町時代に南蛮貿易が開始された際に持ち込まれ、現在韓国料理でトウガラシが使われているのは、豊臣秀吉による朝鮮出兵の際に、日本の武士が食料としてトウガラシを持ち込んでいたことによる。 辛味はスコヴィル(SHU)という単位を用いて表される。以下の表は、トウガラシの品種ごとのスコヴィル値をまとめたものである。
トウガラシの近縁種の中には香辛料として利用する他、辛味がないため野菜として食べるものや、見た目が美しいため、観賞用にするものもある。 以下に、トウガラシの近縁種を数点紹介する。なお、ピーマン、シシトウガラシ?についての詳細は独立項目に譲ることとした。
果実は細長く長さ10~20cmになり、垂れ下がって実る。辛味の程度も色々あり、日光トウガラシ、伏見トウガラシ、ハオリノヒモ、見廻しトウガラシなど多くの栽培品種を含む。
調味用,乾果用のトウガラシで辛味が強い。果実は長さ6~7cm。鮮紅色で上向き,房状に着果する。東京都内藤区で江戸時代から栽培されていた歴史ある品種で、果実の実る様子からテンジクマモリもしくはテンジョウマモリとも呼ばれる。
観賞用のトウガラシで、背丈は食用のトウガラシより小さく、鉢植えにしたものが夏から秋に花家やホームセンターなどで出回る。 果実の大きさや色、形も千差万別で、赤色や紫色、オレンジ色や黄色、白色の果実が混合されている品種が最も多く栽培される。 近年は「ブラックパール」という、果実だけでなく葉も黒っぽい品種が人気。