デイゴとは、樹木の一種である。本稿では「デイゴ」と濁っているが、濁らずに「デイコ」と発音することもある。 画像出典:小石川植物園にて筆者撮影 科名:マメ科デイゴ属 学名:Erythrina variegata L. 原産地:インド 生態:落葉高木 インドが原産の落葉高木で、マレー半島や太平洋諸島にもみられ、わが国では琉球諸島や八丈島、奄美大島や小笠原諸島で庭木としてされている。現在は沖縄県の「県の花」に指定されている。 樹子は15mに達し、幹は太くてこぶ状の凹凸を有する。枝には太い棘を有す。本種の漢字表記である「棘桐」はこの棘にちなむ。葉は三出複葉で互生し、小葉の大きさは全長8㎝~18㎝となる。 晩春に花を咲かせ、全長30㎝の花序を出し、斜め下向きに展開する5㎝~8㎝の大きさの朱色の蝶型花を密集して咲かせる。花の後にはいわゆる「豆果」をつけ、さやの全長は20㎝~30㎝となり、内部には赤褐色の楕円形の種実が入っている。 漢方の世界では樹皮を「海桐皮」と呼んで利用し、鎮痛剤や下痢・回線の改善に用いる。