チークノキとは、有用樹種の一種である。 画像出典:東京薬科大学薬用植物園にて筆者撮影 科名:シソ科チークノキ属 学名:Tectona grandis L.f. 原産地:南アジア、東南アジア 生態:落葉高木 インドやミャンマー、インドネシアやフィリピンに分布する落葉高木で、低地や低山帯に生息する。 樹高は20mから40mで、幹の直径は2mから3mである。幹の表面は褐色で、ある程度成長しては剥がれ落ちるというサイクルを繰り返す性質がある。 若い枝は角ばっていて、星のような毛を持つ。葉は枝に対生し、長さ70㎝の楕円形で先端がとがる。葉の裏側は短い毛が密集しており、独特の質感である。花は巨大な円錐花序を出し、白い5枚の花弁からなる白い花を咲かせる。 材は固く、しかも耐久性があり、水にもよく浮くので古くから建築材や船の材料、また家具の材料にもされた。ほかにも、街路樹として路傍に植栽し、花は染料に用いられてきたという。