セイヨウカリン のバックアップ(No.2)

セイヨウカリンとは、果樹の一種である。
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画像出典:(花の画像)https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Mespilus_Germanica.jpg、(果実の画像)https://commons.wikimedia.org/wiki/File:20180918Crataegus_germanica3.jpg?uselang=ja


科名:バラ科セイヨウカリン属
学名:Mespilus germanica
原産:南西アジアまたは南東ヨーロッパ
生態:落葉低木
別名:メドラー(Medlar)


南西アジアまたはヨーロッパが原産の落葉低木で、わが国には明治時代に渡来し、かつて植物学者の牧野富太郎も本種を著書「牧野日本植物図鑑」で紹介しているが、若い頃に本種の果実を食した際、「あまり美味ではない」と述べている。
樹高は5mで、枝には枝が変化した独特な形状の棘があり、葉は互生し、長さ6cmくらいの長披針形で、細かな鋸歯がある。
温暖で乾燥した土地によく育つ。春に直径5㎝ほどの白い花が咲き、長い萼は果実が熟しても残る。果実は直径2-3cmの卵形のナシ状果で、秋に赤褐色に熟す。秋には紅葉して葉が落ちる。
果実は熟しても硬く酸味が強いので、食べる前に霜に当てたり長期間貯蔵したりする必要がある。こうすると表面にしわが寄って(干からびたようにみえるが、腐ったような異臭がしなければよく熟しているサインである)、内部は干し柿のように柔らかくなり香りもよくなる。このぐちゅぐちゅになった柔らかい果肉を果実酒やジャムにもする。ヨーロッパにおいて、古代から中世にかけては重要な果物だったが、その後は追熟時間があまり長くなく、且つ新鮮な状態で食することのできるリンゴセイヨウナシなどの普及によってあまり省られなくなった。現在でもヨーロッパでは果実が流通することがまれにあるようだが、果物としてというよりは、枝物の花材として出回ることが多いという。
果実の性質がカリンに似ていることからセイヨウカリンという名がついているが、カリンは「カリン属」の落葉高木で、属が異なる。またマルメロのことをセイヨウカリンと呼ぶこともあるが、マルメロも「マルメロ属」であり別属である。見かけはむしろビワに近いため、ビワを英語では"Japanese Medlar"とも呼ぶ。このため、海外圏のウェブサイトではビワを本種と誤って紹介しているところがある。

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