ジャガイモは、古くから栽培されてきた食用植物の一種である。土中で成長した塊茎を食用にする。
アンデスの高地が原産である。紀元前500年には栽培が開始されたとされ、当時の土器にジャガイモの形状を模したものが見つかっている。 ヨーロッパには15世紀に、スペイン人が制服先のペルーから祖国に持ち帰ったのが始まりだが、当時は「悪魔の草」の名で呼ばれ忌み嫌われ、食用としての普及には時間を要したという。 我が国には桃山時代初期にポルトガル人によって持ち込まれたが、当初は細々と栽培されるのみであった。 江戸末期になって蘭学者・高野長英がジャガイモの栽培の容易さや味の良さに目をつけ、ジャガイモに関する書籍を出版している。 明治時代には西洋料理の普及も相まって栽培が日本全土に広まった。現在では肉ジャガ、おでん、カレーライス、ポテトサラダ、ポテトチップ、あるいはハンバーガーにつくフライドポテトと、毎日の食卓とは切っても切れない関係にある。