シナノガキとは、樹木の一種である。 画像出典:東京都薬用植物園にて筆者撮影 科名:カキノキ科カキノキ属 学名:Diospyros lotus 原産地:中国? 生態:落葉高木 中国原産と考えられ、わが国では遅くとも江戸時代から栽培されてきた落葉高木である。 樹高は6m~9mで、葉は互生し柄がある。長さは6㎝~12㎝で、カキノキより細長く、裏面は灰白色で毛がある。 晩春に新しい枝の葉腋に1個ずつの黄色い小さな花を下向きに咲かせる。果実は直径2㎝ほどで、種子が熟するものと熟さないものがあり、後者を特に「マメガキ」と呼ぶ。 緑色の未熟果から柿渋をとり、和傘に塗る。黄色味の強い橙色に熟すが、このころはまだ渋みが強いので食用には適さず、黒くなって干からびる寸前のものを「ブドウガキ」と呼んで食する。