シキキツ(四季橘)とは、柑橘類の一種である。 画像出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Calamondin.jpg 著作者:sebastien tricoire(Public domain) 科名:ミカン科ミカン属 学名:Citrus×microcarpa 原産地:熱帯地域 生態:常緑低木 別名:カラマンシー、カラモンディン、トウキンカン、月橘(ゲッキツ) 中国華南、熱帯アジア、熱帯アメリカなどで栽培される常緑低木で、わが国には江戸時代末期に渡来し、現在は沖縄県や九州南部で栽培される。外国産で、果実の見た目がキンカンを思わせることから「唐金柑」の和名でも呼ばれた。 書物によっては「フィリピンや東南アジアに自生する」と記述されることもあるが、野生品は現在に至るまで見つかっておらず、実際ははるか昔に人工的に交雑されたものであると推測されている。そうして、現在はどの品種から作出されたかどうかもよくわかっていない。 果実は小型の球形で、直径2.5㎝から4.5㎝程になる。当初は鮮やかな緑色だが、熟すとやゝ赤みの強い橙色に変色する。果皮は薄くて剥きやすく、キンカンのような香りを持っていて甘い。反対に果肉は熟しても酸味が強く、生食には向かないので果汁をレモンの代用にする。特にフィリピンでは、「パンシット」という焼きそばに似た料理の味変アイテムとして欠かせない。砂糖漬けや塩漬け、はちみつ漬けにする。 北アメリカでは、果実をつけた枝を花材にするために栽培される。