サンシュユとは、花木の一種である。 画像出典:東京都薬用植物園にて筆者撮影 科名:ミズキ科サンシュユ属 学名:Cornus officinalis 原産地:中国、朝鮮半島 生態:落葉小高木 中国や朝鮮半島を原産地とする落葉高木である。我が国には徳川時代中期に薬用植物として渡来したが、現在はもっぱら花木として庭に植える。樹高は5mから10m。樹皮は灰色がかった褐色で、鱗状に剥がれる。葉は対生し、長さ4cmから10cmの卵形もしくは楕円形で、裏面の主な脈の下部には褐色の毛が密集する。3月に葉が出る前に黄色い小さな花を密集して咲かせ、牧野富太郎はその様子から本種の別名を「ハルコガネバナ」と名付けた。 秋から冬にかけて長さ1.5cmほどの楕円形の赤い果実を実らせる。果実は生食はできないが、酸味や渋み、甘味を併せ持ち、漢方薬や薬用酒にする。滋養強壮や低血圧、不眠症などに効用があるとされる。