コーヒーノキ のバックアップ(No.2)

コーヒーノキとは、有用植物の一種である。
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画像出典:東京都薬用植物園にて筆者撮影


科名:アカネ科コーヒーノキ属
学名:Coffea arabica L.
原産地:アフリカ
生態:常緑高木
別名:アラビアコーヒーノキ


 アフリカ大陸の中部や東部、エチオピアなどの原産とされる常緑高木で、現在は世界各地の熱帯地方に広く栽培される。わが国への正式な渡来時期はよくわかっていないものの、明治時代にはコーヒーを飲む習慣が日本にも伝わっており、そのころから植物体ないしは種子が導入されたものと推測される。
 樹高は5mないしは8mで、葉は枝に対生し、楕円形で両端がとがり、葉身は7㎝から10㎝である。葉腋に白い花を咲かせ、花の直径は1cmから2cmである。花の下部は筒型で、上部は星形になるように5つに裂ける。花の後には小さな赤い楕円形の果実をつける。熟すとやゝ紫がかった色合いになり、光沢が出る。果実内部には青緑色の種子が2個入っている。この種子がいわゆる「コーヒー豆」で、乾燥させるほか、水につけて発酵させて皮を除いたうえで商品として流通する。粉砕して炒ったのち、煎じて飲料として飲むほか、菓子類の風味づけに用いる。

近似種 Edit

ベンガルコーヒーノキ(Psilanthus bengalensis=Coffea bengalensis) Edit

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画像出典:東京都薬用植物園にて筆者撮影


名称に「ベンガル」とあるが、実際はタイが原産である。樹高は0.5mから3mで、葉の大きさはアラビアコーヒーと同一だが、片方の先端がとがる卵型になるのが特徴である。
葉の表面は光沢があり、裏には白く短い毛がある。アラビアコーヒーとよく似た白い花を咲かせ、花冠は5つに分かれる。果実は直径6㎜程で、アラビアコーヒーとは異なり黒く熟するのが特徴である。
アラビアコーヒーの種子と比較してやゝ質が劣り、アラビアコーヒーの代用品として用いる。

ロブスタコーヒーノキ(Coffea robusta) Edit

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画像出典:東京薬科大学薬用植物園にて筆者撮影


アフリカ原産の常緑灌木で、19世紀にアフリカのコンゴ奥地で発見され、栽培が開始されたのが嚆矢である。それゆえ、コンゴコーヒーの名称でも知られる。葉が薄くて縁が波打っているのが特徴である。
結実時期がコーヒー類の中でも早く、大量に収穫でき、かつ病気にも強いことから、アラビアコーヒーの栽培が難しい地域で栽培される。
いわゆる「コーヒー豆」は灰色で質は劣るものの、香りがよいのでインスタントコーヒーの原料に用いられる。

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