クダモノトケイソウとは、熱帯果樹の一種である。現在は「パッションフルーツ」の名称の方がよく知られている。 画像出典:筆者の蔵書「原色図説植物大辞典」(1938年)より抜粋 科名:トケイソウ科トケイソウ属 学名:Passiflora edulis 原産地:ブラジル 生態:常緑小低木 ブラジルが原産のつる性常緑小低木で、わが国には明治時代の中ごろに渡来し、現在は沖縄県や鹿児島県などで栽培されている。 白色または薄紫色の花を咲かせ、花弁と萼片が5個ずつ交互に並ぶ。またひげ状の副花冠が長く垂れ下がる。花の後に楕円形の艶がある果実を実らせ、緑色から赤紫色ないしは黄色に熟す。 果肉には酸味と芳香があり、生食やジュース、ゼリーの材料にされる。 わが国では露地栽培できる熱帯果樹の一種であり、栽培が簡単なので、家庭果樹としても人気である。