クサボケとは、園芸植物の一種である。
画像出典:左右いずれも東京都薬用植物園にて筆者撮影 科名:バラ科ボケ属 学名:Chaenomeles japonica(Thunb.)Lindl.ex Spach 原産地:日本 生態:落葉低木 関東地方以西、四国、九州地方の日当たりのよい山野に生えるほか、庭木として栽培される落葉低木である。 樹高は30㎝から100㎝で、茎は下部が地面に這い、小枝の変化した棘を伴う。春に、葉より早い時期に雌雄の別のある花を咲かせ、花弁は鮮やかな紅色である。 花の後には雌花の子房部分が肥大し、ボケよりも真球形に近い形状で、さながら小さなリンゴのごとくである。直径3㎝から4㎝程で、黄色く熟する。ボケの果実とは異なり、甘みがあって食感もよく、生で食することができる。また、果実酒にすることもできる。 和名は、ボケと似た樹形であるが、小低木でさながら草のごとくであるため。