キダチアロエとは、園芸植物の一種である。 画像出典:夢の島熱帯植物館にて撮影 科名:ススキノキ科アロエ属 学名:Aloe arborescens 原産地:南アフリカ 生態:多年草 南アフリカが原産の多肉質の多年草で、わが国には江戸時代に渡来し、「本草図譜」に彩色された図と解説がみられる。観賞用に温室或いは暖地で屋外に栽培され、また海岸に野生する。 茎は丸く直径2.5㎝ほどで、多肉質の分厚い葉は互生し、縁に鋭い棘があり、先端がとがる。冬から早春にかけて赤色ないしは橙色の細長い釣鐘状の花を穂状花序に咲かせる。健胃や便秘薬として、生葉の表皮をはがして透明な多肉質部分を食したり、乾燥葉を茶にして飲んだりするほか、水虫、火傷や擦り傷に生葉の汁を外用したりする。 和名は「キダチロカイ」で、これは江戸時代に属名の「アロエ」に漢字を当てて「蘆会(ろえ)」と呼んでいたものを音読みしたものが「蘆会(ろかい)」となったものが始まり。ちなみに、属名の「アロエ」はアラビア語で「苦みがある」という意味である。